IHPBA2006に参加しました(平成18年9月3〜9日)


IHPBA(International Hepato-Pancreato-Bilialy Association)に参加して
平成14年入局 荒川 悠佑

平成18年9月3〜9日にイギリス、スコットランド(エジンバラ)で開催されたIHPBA2006に島田教授、森根先輩、三宅先輩、私の4名で参加しました。
島田教授、森根先輩は9月2日より、ストックホルム経由で先に出発され、私と三宅先輩は9月3日に成田国際空港へ向かい、同日12時発の飛行機でロンドンのヒースロー国際空港へ旅立ちました。ヒースロー国際空港では、8月のテロ未遂事件もあり、厳重な手荷物検査が行われていました。その後、国内線を使用し、約1時間のフライトでエジンバラ空港へ到着しました。エジンバラは街中にも、古い歴史を感じさせる建物が多くみられ、日本の京都のような感じでした。
9月4日はあいにくの雨でしたが、夕方には天候は回復し、島田教授、森根先輩そして飯塚病院肝胆膵外科部長をなされている調(しらべ)先生と合流し、イギリスでの祝杯をあげました。
9月5日は学会に朝から参加し、まずはレジストレーションを行いました。このあと、オープニングセレモニーが行われ、会長講演や優秀賞受賞者の発表が行われました。日本の発表とは少し変わって、スライドもユーモアやウイットに富んだものが多く、英語が苦手な私でも、興味をもって聞くことができました。そして、スコットランド王家のプリンセスより、非常にすばらしい内容の祝辞をいただきました。
9月6日は調先生(演題:The short-term results of hepatic resections,using selective vascular exclusion method)、三宅先輩(演題:Role of TP and OPRT gene expression and its ratio to DPD on prognosis and clinicopathological features in pancreatic cancer patients)のポスター発表がありました。海外のポスターは日本のものと較べてシンプルでビジュアル的にインパクトのあるものが多く見られました。発表会場には多くの日本の先生方がこられていました。この日の夕食は、島田教授のアイデアでタイ料理にチャレンジし、非常においしいお店を発見することができました。
9月7日は島田教授(演題:Role of Dihydropyrimididine Dehydrogenase mRNA in intarahepatic cholangioma及びStrategy for small-for-size left lobe graft in living donor adult liver transplantation)、森根先輩(演題:Role of tumor angiogengesis in gallbladder carcinoma :a special reference to Thymidine Phosphorylase)、私(演題:Beneficial effect of splenectomy after massive hepatectomy in rats)のポスター発表がありました。日本から大事に持ってきたポスターが、国際学会の会場に展示されたのをみて、少し感激をおぼえました。なかには、もってくる途中にポスターをなくしてしまい、お詫びのメッセージを貼っている方も何人か見かけました。飛行機まで時間があったので、エジンバラ観光へ出かけました。天気も良く、エジンバラ城からの眺めは最高でした。その後、飛行機でロンドンヒースロー空港へ向かいました。
9月8日は日本へ帰る日でしたが、飛行機出発まで時間があったため、ロンドン観光へ向かいました。ホテルから徒歩とタクシーを使い、バッキンガム宮殿、ウエストミンスター寺院、ロンドン橋を観光し、昼食は焼肉を食べました。日本で食べるのと変わらないくらいおいしかったです。満腹状態でそのまま、飛行機に乗り日本へ帰還しました。
今回、このようなすばらしい経験をする機会を与えていただいた島田教授、ならびに留守中、当直などでご迷惑をかけた方々に深謝いたします。今後この経験を活かし、よりいっそう研究に臨床に精進したいと思います。ありがとうございました。

 

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