やはり移植拠点病院の宿命でしょうか、毎年、大晦日は移植があるそうで、この日も移植がありました。朝から約10時間の移植手術のあと、真っすぐ家に帰ればいいものを、大晦日恒例の「花火大会」にスカンセンまで行ってまいりました。
花火は午後11時50分と遅い時間から始まる予定にもかかわらず、すでにスカンセンは午後11時には超満員。しかも老若男女問わず、待ちきれない人たちは持参したワインボトルをグラスにあけ始め、すでにあたりは宴会状態でした。
定刻の11時50分に花火が上がり始め、時間を同じくして一斉にストックホルム中の公園、広場で、大小さまざまな花火が上がり始めました。後日同僚から聞いた話では、街の広場では、カラオケ大会やダンスなど色々趣向を凝らした花火大会があったそうでが、スカンセンの花火がひときわ大きかったそうです。花火鑑賞のベストスポットは打ち上げ場所のスカンセンもそうですが、少しはなれたガムラスタンからの眺めもお勧めです。
そしてカウントダウンとともにひときわ大きな花火が上がり、2006年の幕開けを迎えました。家族には申し訳なかったですが、日本と違って、歌合戦を見ることなく、除夜の鐘を聞くこともなく、ひとりでスウェーデン人になった気分で新年を迎えることができました。
振り返れば、Huddinge病院移植外科では肝移植は本日で年間60例を数え、年々、増加傾向にあります。その中で、貴重な経験をさせていただき大変感謝するとともに、どうぞ手術を受けた患者の皆様よくなってください、そして良いお年をお迎えください。