Dr. Greg in Japan〜徳島大学で講演〜
2007.04.02
カロリンスカ大学移植外科の第一線で活躍している准教授と接する機会はそう滅多にあるものではありません。少しマニアックな内容になってしまいましたが、脳死肝移植に関するトピックスの一つを講演していただきました。
最近の脳死肝移植はドナーから、レシピエントの手術における手技も器械も、保存液も随分発達してドナーからいただいた臓器は非常に良好で、術後の成績も満足できる状態になってきましたが、ドナーからいただいた臓器は保存液の中、レシピエントに移植する手術中などにどのような変化を起こすのか未だ不明な点が多いといわれています。このような問題を解決すべく、直接臓器から持続的に、しかも低侵襲にサンプリングして分析する方法をカロリンスカでは行っており、これは脳死肝移植だけでなく、生体肝移植や一般の手術にも応用できるもので、まだ広く日本には紹介されていないものです。
この講演会には栄養学の武田教授もご参加いただき活発な討議が行われました。