肝移植について
肝臓病でお悩みの方や不安をお持ちの方は、ぜひご相談ください。
肝移植について
1. スタッフ紹介
2. 外来診療案内
3. 肝移植とはどのような治療ですか?
4. 肝移植の成績は?
5. 肝移植の適応疾患は?
6. 肝移植までの手続きは?
7. 生体肝移植の手術方法は?
8. 術後の合併症は?
9. ドナーについて
10. 肝移植の費用は?
11. 退院後の生活は?
12.免疫抑制剤について
<免疫抑制剤について?>
基本となる免疫抑制剤で一生飲み続けるものです。どれかひとつが主治医により選択されます。プログラフは0.5mgと1mgのカプセル製剤と0.2mgの細粒製剤があります。グラセプターは0.5mg、1mg、5mgのカプセル製剤があります。ネオーラルは25mgおよび50mgのカプセル製剤があります。プログラフとネオーラルは1日、朝と夜、12時間おきに決められた量を内服します。グラセプターはプログラフの徐放製剤で1日に1度内服します。自分が内服している量を必ず覚えてください。量が足りなければ拒絶反応をおこし、過剰に内服すれば様々な副作用がでてきますので主治医の指示にしたがい、きちんと内服しましょう。
内服前の薬の血中濃度が最低となった数値を参考にして薬の投与量を決定しますので、外来日には朝の分は内服しないで来院してください。外来での採血が終了後、朝の分を内服するようにしましょう。またグレープフルーツやスウィーティーなどにはフラノクマリンという物質が含まれており、同時に内服すると血中濃度に影響を与えますのでグレープフルーツ(ジュースも含む)は禁止しています(オレンジジュースは大丈夫です)。
プログラフやネオーラルを補助する免疫抑制剤です。5mgの錠剤です。通常、朝1回内服し、術後半年までに中止します。消化性潰瘍、肥満、満月様顔貌、糖尿病、高血圧、骨そしょう症など様々な合併症を引き起こします。主治医の指示にしたがい内服してください。
プログラフやネオーラルを補助する免疫抑制剤です。通常250mgのカプセル製剤です。下痢や白血球減少などの副作用が知られています。術後3ヶ月〜1年で中止します。
(ア) ゾビラックス
抗ウイルス剤です。単純ヘルペスやサイトメガロウイルスなどに効果があります。通常移植後半年で中止します。
(イ) バクタ
ニューモシスチス・カリニ肺炎の予防薬です。通常移植後1年で中止します。
(ウ) ウルソ
胆汁をさらさらにして流れやすくするお薬です。
(エ) オメプラール、タケプロン
プロトンポンプ阻害剤と呼ばれる抗胃潰瘍薬です。
(オ) ガスター
H2阻害剤と呼ばれる抗胃潰瘍薬です。
(カ) ファンギゾンシロップ
消化管の真菌感染症(カンジダなどのカビによる)の予防薬です。術後1ヶ月〜3ヶ月内服します。
(キ) マルファ
液状の胃粘膜保護剤です。
(ク) ゼフィックス、アデフォビル
B型肝炎予防に用いられる抗ウイルス剤です。
(ケ) レペトール、コペガス
C型肝炎の治療薬です。
(コ) かぜ薬
アセトアミノフェン製剤(カロナール、アンヒバ、タイレノールなど)は肝移植後も安全ですが、他の解熱・鎮痛剤(バファリン、イブプロフェン、ボルタレンなど)については主治医に確認しましょう。
(サ) 禁止薬剤
その他、市販の薬など、自己判断で薬を内服するのは危険ですのでやめてください。必ず主治医に問い合わせてください。
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